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るたろぐ

20歳。地理、政治、まちづくり。

現状分析じゃ予想は当たらんよ~はる氏の選挙予想を批判する

政治・選挙

この記事は予想屋のよもやま話であり、素人各位においては深く突っ込んでも何の生産性も無いことを先にお断りしておきたい。

 

はる氏が純粋に凄いと思うのは、ただの選挙分析だけ(まあほかもあるだろが、実質的にそれに特化したアカウントとして)で10万近いフォロワーを擁している点である(ちなみに私はさっきのさっきまでフォローしていなかった。お許しの証にフォロバいただきたい)。分析的な選挙予想の手法を世間に知らしめて「不正選挙!」といった類のアホな方便を糾弾したという点は、この業界の大変な功績である。

 

その鋭い分析ゆえに、新田哲史みたいなイタいだけなのにクッサイ評論家気取ってるキモくないお兄さん(訂正済)には「選挙に精通したオッさんやオバさん」であるように思われているみたいだが、実際のところ、あまりに無機質で現状分析的な予想を見る限り、私には日東駒専かどこかの大学院でクソ真面目に勉強しているヤワな大学院生かなんかにしか見えないのだが、ちがうだろうか。

 

まあそれはそうとして、文系脳の私からすれば、はる氏の分析的な選挙予想の手法には、いくつかの問題があるように思われる。「純粋にそのとき最も妥当だと思われる推測を出」すと言葉の上では彼(彼女ではない!)は雄弁するが、「妥当な推測」イコール当たる選挙予想とは限らないのである。この点を少し掘り下げたい。

 

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図1:高3当時の私が第47回衆院選公示日に出した民主党獲得議席予想。多少は過去の選挙の数字も読むが、予想材料として重視したのは「雰囲気」である。マスコミが「民主党90議席!」など喧伝する中、私はこの「雰囲気」による予想でほぼ議席を的中させた(予想71→結果73)。学校の黒板を使って予想してる所に文句は受け付けない。

 

 ・無党派層は野党支持に流れる

はる氏がどのような意図でここまで与党優位の予想を掲載しているのか、本意はよく分からないのだが、実際のところ、たんに数字を見て、それをもとにいくつかのファクターを弄くりまわして出すような予想では、投開票日までの無党派層のマインドの変化を掴むことはできないので、結局は「現状分析」的な予想に甘んじざるを得ない。すなわち、現状、ほとんどの無党派層というのは《だらしない》野党に辟易して特定の支持政党を失っているリベラルな勢力が大半なのであって、そもそも保守的な無党派層というのは既に多くが自民支持を公言しているような層である。だから無党派層は相対的に多くが野党側に流れる状況が生み出されている(北海道5区補選が典型。7割の無党派層が野党候補に流れた)のであって、その点を加味して「投開票日を見越して分析」するならば、「与党と閣外改憲勢力で3分の2」という予想はやややり過ぎの感が否めない。これが「相対的支持率」みたいなアホな数字をもとに算出している選挙ドットコムみたいな例とは違うわけだから、より厳しく指摘しておく必要があるように思われる。

 

・アンダードック効果は期待できない

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図2:NHK世論調査による参院選与野党議席に関する意識。「野党が増えたほうがよい28%」よりも「どちらともいえず42%」が目立つ。無党派層に特定の政治勢力を「勝たせたい」「負けさせたい」という意識は無い。http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/246919.htmlも参照のこと。

はる氏が本当に「純粋にそのとき最も妥当だと思われる推測を出」しているならば、この批判は野暮になるだろうが、少なくともはる氏の分析を当てにしている界隈にはそれを運動論的に応用しようとする層が一定数いると思われるので、あえて次のことを指摘しておきたい。すなわち、与党優位の選挙予想に基づいて「このままでは与党を勝たせすぎてしまう!野党に投票を!」と呼びかけるようなことによるアンダードック効果は、現状においてほとんど期待できないという点である。結局のところ、野党議席の鍵を握るのは無党派層である。しかしながら、無党派層は特定の政治勢力を積極的に支持しないから無党派層なのであって、「勝たせたい」「負けさせたい」という意識があるわけではない(図2)。したがって、運動論的にいえば、与党優位の選挙予想に基づいてアンダードック効果を狙うより、野党がやや優位に立っているように見える(やや、である。日刊ゲンダイみたいなクソ予想は論外)選挙予想を上手く使って「まあ野党に入れても勝てるな」と消極的なバンドワゴン効果の意識を無党派層に抱かせる方が、よっぽど生産的である。この点は座間宮ガレイ氏のような運動にコミットする自称リアリスト選挙ゴロにも指摘しておきたいことなのだが、まあ、そういうことである。

 

そうは言っても、しょせんこんな膨大な時間と労力をかけて選挙予想をしている連中は私も含めて大概がそれを趣味とする歪んだ選挙マニア共なのであって、はる氏のように一種の使命感に刈られて客観的な分析を行うひとというのは尊いものである。はる氏の分析や選挙予想は好きになれないが、それでも私は斜に構えつつこっそりはる氏を応援している(良い話に落ち着かせないとはる氏は激昂したときにこわい)。

 

※「逃げるな」と言われたら元も子もないので、私の予想も一応↓

 

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