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るたろぐ

20歳。地理、政治、まちづくり。

今更ながら、都知事選を振り返ってみる。(その1)

政治・選挙

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妙な感傷に浸っていたわけでもなく、単に面倒くさかっただけなのだが(だめじゃん)、ほとぼりの冷めた今日このごろになってようやく都知事選の総括記事を書こうという気になったので、そろそろ書いてみることとする。

 

さて、周知の通りなのかどうかは知らないが、都知事選には関わらないと腹を括っていたはずの私はどこかで道を踏み外したためにいつの間にかOver The Bird選対にどっぷり関わってしまった身なので、この記事は陣営のリアルな空気を交えながら氏の敗因を探ることに主眼が置かれている。全般的な総括でないことには注意されたい。ただ、この総括記事をもって誰々を批判する意図などは私にはさらさらなく、今後の野党共闘陣営のあり方について水を差す性質のものでもないことには留意をお願いしたい。

 

さて、とは言っても私が最初に選対へ顔を出したのは投開票日9日前の7月22日のことである。いろいろ大人の事情があって何があったのかは言えないが、ともあれそれまでは都知事選の裏で行われる都議補選に注力しようと決めていたわけである。実はこの時点で盛大にセンテンススプリング砲が撃たれており、氏の勝利は絶望的な情勢と既に腹を括っていたため、いかに都議補選へその負の影響を残さないかを私なりに考えていたところだった。その矢先の出来事だったため、腰を上げるのは非常に重たい決断だったが、ともあれ微力でも役に立てるならと最終的に決断を下したのは私自身であって、別にどこかから圧力があったとかそんなわけではない。

 

その真偽は置いといて、ぶっちゃけ文春砲の影響は限定的であった。むしろ私が問題にしたいのは、一般的にもよく言われるように、氏の運動量が明らかに他の主要候補と比較しても劣る点であって、これが敗因として一定の割合を占めていることはまず間違いない。それは、少なからず氏自身の体調が尾を引いていたことも事実であり、そのイメージが誇張されて有権者の離反を招いたことも間違いなさそうなのだが(駅頭でビラ配りをしている時、そのような声は少なくなかった)、むしろ選対の指揮系統がバラバラだったことに起因する所が大きいのである。

 

まずテレビで頻繁に取り上げられていた南青山の選対事務所は、もとが蓮舫事務所だったこともあり基本的には民進党を中心とする事務所であった。一方、共産党を中心とする事務所も別の場所に構えられており、形式的にはただ複数の事務所があるだけということになってはいたが、事実上はこの2つの事務所が象徴的なように、選対の指揮系統が複数に分かれて統制が付かず、結局は各党の思惑が交錯する中で、それぞれの政党の幹部を同じ街宣カーに乗せるための調整に躍起となった結果、街宣回数が少なくなり運動量も減ったという話である。この事実はしっかりと直視しなければならない。

 

そこに、勝つための戦略はなかった。私が駅頭に立ってビラを配る中で何度も何度も聞いた言葉がある。それが、否定的なニュアンスでの「共産党だろ?」という言葉。共産党が野党共闘を標榜して穏健路線に転じたとは言え、消極的な民進党の支持層まで含めて幅広い層から共産党が「嫌われている」ことは、残念ながら未だに事実である。たしかに、野党共闘の分かりやすい形は民共の幹部を同じ街宣カーに乗せることであるが、実際のところ個人的に行った出口調査で「候補者を選ぶ基準は何ですか?」と聞いたときに「野党共闘の枠組みだから」などと答える人など所詮1%ぐらいに過ぎなかったわけで、野党共闘をしている口実作りのために民共の幹部どうしを一緒の街宣カーに乗せるなんてことは全く票にならないどころかむしろ逆効果なのである。野党共闘は選挙に勝つための手段に過ぎないのであって目的ではないという自明の理を、バラバラの選対にあって統一的な意思表示を示せなかったことが、ジリジリと票を逃がした大きな原因となっているのではないか。

 

もっとも、これを野党がだらしなかったと結論付けるは少々早計の感がある。そもそも選対の意思決定機関が統一できなかったのは参院選の投開票から4日で都知事選が告示されるという絶妙なスケジュール感の中で時間が無かったことに起因するのであり、それはそんな時期に舛添前知事が辞職に追い込まれたためであり、結局のところ、舛添氏をイジメ倒した都議会・マスコミそして都民の責任はどうなるんだという話である。そんな責任をいち都民としてすべて野党に振り向けるのはどうなのか、ここは改めて都民に問いかけたい点でもある。

 

理想的な選挙のあり方が「序盤で支持基盤を固め→終盤で無党派層を固める」だとすれば、この陣営は真逆のプロセスを踏んでいた。すなわち、「序盤で無党派層を逃し→終盤で支持基盤(特に民進党の支持層)を逃す」という道を歩んだのである。上述の経緯が無党派層を逃したプロセスだとすれば、以下の記述は追い打ちをかけるように支持基盤を逃した経緯である。お馴染みの「内輪もめ」である。

 

皮肉なことに、最初に内輪もめを展開していたのは自民党の方であった。「東京大改革」を謳い「都議会冒頭解散」を掲げて自民党の推薦願を自ら取り下げ仮にも「しがらみのなさ」をアピールして無党派層にウケていた小池氏と、岩手県知事・総務相を歴任し政府お墨付きの地方消滅政策が買われたお陰で自民公明のお抱え選挙を戦うことになった増田氏。2陣営の内輪もめはまるで郵政選挙小泉劇場を見ているような感覚で無党派層をわし掴み(少なくともそっちに気が向いていたはずだ)にし、この時点で既にワンツーフィニッシュの情勢だった。一方で、である。さまざま紆余曲折がありながらも一応は野党共闘の枠内で一本化に至り本来なら有利な構図であったはずの野党陣営だったが、終盤に至ってのUK陣営支持層との批判の応酬は劇場でもなんでもなく、ただ冷ややかな目線を浴びせられ支持基盤の離反を招くだけの結果となった。

 

双方の陣営には双方の陣営なりの論理があり、基本的な政策的価値観を共有しているとはいえ、時間的な制約を含んだ種々の経緯からお互いに必ずしも良い感情を持っていなかったのは事実である。一方で、現場レベルではそんなことも関係なくひたすら頑張っている名も無き市民がたくさんいたことも事実である。そういう事情を勘案して、私はとにかくグダグダグダグダ言ってないで野党支持者の矜持を見せるべきだとツイッターで発信し続けたが、なかなかそれも叶わなずじまいとなってしまったのが悔やまれる。

 

この時点で陣営の人たちが本気で勝ちに行こうとしていたのか、負けるにしても何票取りに行こうとしていたのか、内心のところは分からないが、私は150~170万票が目標であろうと腹に決めながら駅頭でビラ配りを続けていた。これは民進党支持層の約100万票、共産党支持層の約60万票を合算した数字である。しかしながら結果としてその数字すら下回ってしまった(約135万票)ことは今後の野党共闘を考える上でも大いに分析の必要がある。すなわち、陣営が旧来左翼的な内輪もめに陥る中で、改革志向の小池氏や、(私はまったく評価していないが)行政手腕に定評のある増田氏が、少なくない民進党支持層にとってより親和的に映ったことが、民進党支持層を5割強しか固められなかったという事実に現れているのではないか。この事実は鮮烈である。上述した通り、多くの有権者にとって野党共闘は大した問題ではないのであって、むしろ野党共闘の中で何かしらのほころびが顕在化すれば支持層はいとも簡単に離反する。このことを認識した上で選挙に臨まないと、野党共闘は諸刃の剣だということだ。

 

いろいろ書き散らす中で、さまざまな問題が見えてきた。都知事選の失敗から何が学べるだろうか。次の記事では、今後、都知事選の失敗を踏まえて野党共闘を継続し深化させるために必要なことを考えていくこととする。

 

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【参院選】何が「3分の2」を許したか(その3/比例区)

政治・選挙

前の記事はこちら

 

さて、今回は比例区である。ひとつ前の記事で「どうやら『3分の2』の大元凶はここにあるようだ」と指摘した通り、比例区は「野党4党」の枠組みにおいては最悪の結果となったと言っても過言ではない。自民党が2000万票超、19議席を獲得した一方で、民進党はドン底だった3年前の7議席からこそ上積みはしたものの、民主党時代を含めて参院選では過去3番目に少ない議席数となる11議席、1175万票を獲得するにとどまった。党の躍進ムードに合わせて「比例9議席、850万票以上」を掲げた共産党も、3年前と同じ5議席、2年前の衆院選からは得票数を減らしさえし602万票を獲得するにとどまった。いずれも少なからず情勢報道の時点ではより良い数字が出ていたことを考えると、「野党4党」側に落ち度があったことは確実だし、「改憲4党」のうちでも自民党にとっては敵失による予想以上の結果を手にすることが出来たわけだ。救われたのは維新の5議席目を生活の党が滑り込みで1議席獲得したことで阻止したことぐらいだろうか。

 

さまざまな観点から検証していきたい。まず投開票日を迎えるまでのこと、情勢報道である。このうち投開票日を間近に控え有権者マインドが固まってきた終盤情勢においては、私の知りうる限り、時事通信民進党、日経が共産党にとって最大値となる獲得議席数予測を記事にしている。なお各社とも社民党は「1議席程度」、生活の党は「議席獲得が難しい情勢」等の記事で一致しており、実際に社民党が1議席、生活の党も逆転勝利で1議席を獲得しており堅調だったため、2党についてはここでは検証しない。

時事通信 参院選終盤情勢 7月3日)

比例は13議席程度の見込み。

民進党比例予想獲得議席 

(日経 参院選終盤情勢 7月6日)

前回5議席だった共産党は上積みが確実で7議席が有力となっている。

共産党比例予想獲得議席数 

あえて念押しするが、これらは投開票日が間近に迫った終盤情勢での記事である。単純な話に落とし込むならば、それぞれの党が終盤情勢より《取れるはずだった》2議席、数字にして200万票を手放しているということになる(実際には民進11議席、共産5議席)。いくら情勢報道が過大な評価を下していたとしても《報道があった》事実に変わりは無いし、「3分の2」を阻止しようとする以上、落としてはならない議席であったということは言うに及ばない話である。そして各社が「17議席は確実で、18議席程度が有力」等と報じた自民党が、実際には19議席を獲得している。終盤で有意な「自民党回帰」があったことはこれだけでも明らかである。

 

次に、各党の3年前の参院選における比例区得票数と今回の比例区得票数を比較してみよう。3年前にかなりのプレゼンスを放っていた第三極の票がどこへ流れたのかを検証するのは有意義である。

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18歳選挙権の施行とともに投票率が約2ポイント上昇し投票者数が350万人ほど増えたこと、3年前には存在していたみんなの党が2年前の衆院選直前に解党し議席獲得に有力な政党が減ったことなどによって、今回比例区議席を獲得した政党ではおおさか維新を除く6党が得票数を伸ばしている。おおさか維新が得票を減らした原因は今更言うまでもないが、その名前によって大阪・兵庫・奈良を中心とする近畿地方以外への浸透が弱かったためである(詳しくはここでは触れない)。

 

さて、グラフに目を戻すとまず、3年前にあったみんなの党の票がゴッソリ民進党に流れたような印象を受ける。実際に3年前の旧民主党みんなの党を合わせた得票数は1189万票で、今回の民進党の得票数1175万票がほぼ同じ数字となる。ただし、3年前の第三極、すなわち当時の日本維新の会みんなの党が獲得した票は1111万票、今回の第三極、すなわちおおさか維新の会が獲得した票は515万票であるから、その差は596万票、この間の政界再編を加味するにこの票は民進党が吸収できる票と考えられる。実際にそうなれば民進党は713万+596万=1300万票を超え、時事通信の報じた13議席獲得が視野に入っていたのである。しかし現実に流れた票はその8割に満たなかった。差分となる《流れるはずの》200万票は多くが自民党へ流れ、結果として自民党は「勝ちすぎ」であった3年前から票を減らすどころか増やしたのである。この懸念自体は、かつて私が以下のポストで指摘したことでもある(ポスト自体は衆院選をフォーカスを当てているが)。

第三極が消滅したところで、民主党政権のトラウマを抱き続ける有権者民進党に票を投じるとも考えにくい(すなわち逃げた票が回復することなく与党に流れるだけかもしれない)から、ある意味で第三極民進党セーフティーネットとなっていると言っても過言ではない。

この仮定が成立した以上、少なくない有権者民主党政権のトラウマを抱き続けているということが事実として立証されたことになる。旧民主党は維新の党を取り込んで民進党として再出発したものの、結局はその負のイメージを拭いきれなかったことで《流れるはずの》票が入らず2議席を失ったという事実は甘んじて受け止めなければならない。「3分の2」を阻止しようとする片手間で民進党自民党が漁夫の利を得ることを許していたのだから。

 

共産党はどうか。共産党については終盤情勢の《報道があった》事実がある以上、得票数の伸びなかった原因を一人区での野党共闘によって革新層が民進党に流れたといったレトリックを展開するのは適切ではない(馬淵澄夫代議士がそのような自説を展開しているが、これは間違っていると思う)。おそらく藤野代議士による「人殺し予算」発言が相当に響いているのだと思われるが、逃げた票は一定の流れが見えるわけではなく、あまり各党のスタンスに関係なく分散したものと考えられる。それが生活の党の逆転勝利の1議席に繋がっている可能性があるかと問われれば、まあそれもそうだろうという感じではある。

 

自民党民進党の比例獲得議席数に絞って話を進めよう。以下の表は、旧民主党が結成されて初となる1998年の第18回通常選挙から今回までの7回の参院選における自民党民進党旧民主党)の比例区獲得議席数の推移である。

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自民党は2001年の第19回通常選挙以来、参院選においては実に15年ぶりに2000万票台を回復した。この間の選挙で2000万票台を獲得しているのは、この他に2004年と2007年に旧民主党が獲得したものを合わせた合計4回である。興味深いのは、このうち今回以外の3回の選挙は明らかにいずれかの政党が《勝った》選挙であったという点である。2001年には小泉旋風が吹き荒れていたし、2004年の参院選では55年体制以来はじめて野党民主党の支持率が自民党の支持率を上回った。2007年の参院選では年金問題や相次ぐ閣僚の不祥事を背景に旧民主党の小沢代表(当時)が敏腕を振るい(皮肉なことに)第一次安倍政権下の自民党を相手に大勝している。一方で今回の選挙はどうか。先の記事で述べた通り、一人区での野党共闘がほぼ完璧な成果を見せたことで、自民党としては一人区を中心に現職議員が多数落選するなど《勝ち切った》選挙とはならなかった(このことは自民党の山本一太代議士が回顧する通り)。このことは明らかに自民党の敵失による大勝を象徴する出来事であり、裏を返せば「野党4党」、特に民進党の落ち度であることは、やはり改めて指摘しなければならない。たしかに民進党にとっては試練の時期であるが、自民党に漁夫の利を得させるほど比例区で勝てていないという事実は謙虚に受け止めなければならない。

 

そもそも、である。

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改憲4党」と「野党4党」の票数を積み上げた今回の比例区獲得票数である。「改憲4党」に対し、「野党4党」はあまりに票を得ることができていない。野党共闘という選挙になんとか勝てる戦略はあっても、これでは有権者から支持を得て政権選択選挙たる衆院選で与党ないし「改憲4党」を下すだけの力には遠く及ばない。「改憲4党」が比例区で得た得票数は総得票数の6割を優に超えるが、世論調査の結果をさまざまなファクターを排除してそのまま見たとしても、国会で改憲の議論を進めることに賛成する有権者せいぜい5割程度である。すなわち、共産党参院選の総括で指摘した通り「野党4党」の力量は「いまの情勢が求めるものに追いついていない、そこには大きなギャップがある」のであって、このギャップを埋めるだけの信頼や戦略が欠けていることは、残念ながら事実なのである。そのことを謙虚に受け止める姿勢だけは持ち合わせないと、いつまでも現状は打破できない、これだけは「野党4党」関係者が共有すべき認識だと私は思う。

 

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【参院選】何が「3分の2」を許したか(その2/複数区)

地理 政治・選挙

前の記事はこちら 

 

さて、今回は複数区である。一人区とは打って変わって、複数区は「野党4党」という枠組みでは大変に厳しい結果となった。二人区こそすべて自民、民進が議席を分け合ったほか、社会党時代から伝統的に野党の強さが際立つ北海道(三人区)では民進党が2議席を占め、四人区の愛知と六人区の東京ではそれぞれ半分の2議席、3議席を野党が占めたが、それ以外の選挙区(埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡)では「改憲勢力4党」に「3分の2」を許すことになった。特に関西圏の野党4党の退潮は著しく、大阪・兵庫の2府県(それぞれ四人区、三人区)では全議席を「改憲4党」が占める結果となった。

 

複数区では市民団体レベルでこそ野党共闘が叫ばれたが、実際には野党4党のうち複数区に候補者を擁立した民進・共産・社民の各党間ではほとんど共闘の兆しが見られず、特に民進党においては競合する共産党に競り勝つための煽り文句さえ党内ないし支持者の間で飛び交ったのも事実である。ただ、複数区でも一人区と同じように野党共闘が進めば良かったのかと問われれば、必ずしもそうとは言い切れない。たしかに上述したような結果を招いた大阪・兵庫で仮に野党共闘が進めば、単純に票を足すと「野党統一候補」が最下位当選候補の得票を上回るため、「野党統一候補」が当選ラインに食い込めたことは事実である。しかし複数区は人口が多いからこそ複数区なのであり、その大票田に自前候補を立てないことは比例区の票を自ら大幅に削る自殺行為に繋がりかねない。選挙区で辛うじて「野党統一候補」として議席を確保しても、その分比例区で自党候補議席数を減らせば、それは本末転倒というものである。そういうわけで、大阪・兵庫の結果については割り切る必要があったと思われるし、その他の《与党2、野党1》を確保した三人区(埼玉・千葉・福岡)に関しても終盤情勢を鑑みれば順当な結果だと割り切るべきだろう。

 

問題は神奈川である。四人区である神奈川では野党4党から4氏が出馬し、うち3氏が主要候補となった。民進党現職の金子洋一氏、民進党元職で旧みんなの党→維新の党出身の「江田チルドレン」真山勇一氏、そして共産党新人の浅賀由香氏である。一方の「改憲4党」も4氏が出馬し、うち自公系の3氏が主要候補となった。自民党現職で比例区から鞍替えした三原じゅん子氏、公明党新人の三浦信祐氏、そして無所属・自民党推薦で旧みんなの党出身の中西健治氏である。このうち自公の2氏、すなわち三原氏と三浦氏は盤石であったため、実質的に残り2枠を金子氏、真山氏、浅賀氏、そして中西氏の4氏で争うこととなった。結論から言えば、真山氏と中西氏が当選し、さらに中西氏を自民党追加公認したため、「改憲4党」が「3分の2」を超える4分の3を占めることとなった。

 

少なくとも、野党4党が2議席を得る手立てはあったように思われる。民進党現職の金子氏は連合神奈川がお抱えで支援に回ったため当初は有利に戦いを進められるものと思われたし、共産党新人の浅賀氏も党の躍進ムードに上手く乗ることができれば自民党推薦の中西氏に競り勝てるだろうという見立てが強かった。その中西氏を《潰す》ために3月に船出を遂げた民進党で神奈川のボスとなった江田憲司氏の立てた奇策が「民進党2人擁立」である。江田氏は表向き「1人しか出さないということではとても政権交代が狙える政党とは言えない」ということで2人擁立に踏み切ったとされているが、実際のところみんなの党出身の同胞ながら袂を分かった中西氏を江田氏が潰したい一心で擁立した案山子候補が「中西氏から旧みんな票を奪える」真山氏、という経緯が真意のようである。そういうわけで、各党間ないし民進党の内部でも様々な思惑が行き交いこそしたものの、野党4党が2議席を得るための土壌は公示前までに整備されていたのである。

 

確かに7月4日の時事通信の終盤情勢は3位4位を「浅香・金子」の順で報じていた。この時点で中西氏の優位を報じる新聞は無かったし、せいぜい金子氏でなく真山氏が当選ラインに入っていた程度だった。それが7月8日の朝日新聞の終盤情勢になると「中西・真山、やや有利」に大転換したのだ。金子氏は有力6候補のうちで最下位。そして実際に、金子氏は6位で落選し、案山子候補だったはずの真山氏が3位で当選、江田氏がどうしても落としたかった中西氏も4位で当選することになった。何が起こったのか、市区町村名別の得票数を詳しく見ていこう。

 

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※各市区町村とも4候補のうち最も得票の多い者の票数に濃い着色をしている

真山・中西の両氏は「旧みんな票」や無党派の票を食い合う関係のため、いずれも都市部で強いことは分かるし、共産党の浅賀氏も同様の傾向だと理解できる。さらに中西氏は神奈川4区の浅尾慶一郎衆議院議員、神奈川15区の河野太郎衆議院議員からも支援を受けたため、平塚市鎌倉市といった当該の自治体で相応の得票があるのも当然だ。問題は金子氏である。連合神奈川の支援を受けているために4候補の中では比較的ムラなく得票できるはずの金子氏は、都市部の票が頼りの3候補に比べ普通に考えれば相対的に郡部で多くの得票が見込めるはずである。それが上図の通り、金子氏が4候補の中で最多得票を記録したのは僅か2市2町。金子氏が浸透しきれなかったというよりむしろ、自民党の推薦を受ける中西氏に郡部の票が食われたのだ。これが決定的な金子氏の敗因であり、裏を返せば中西氏の勝因だと考えられる。

 

そもそも金子氏が獲得した約45万票という票数は、3年前、民主党がドン底の時に執り行われた2013年の参院選民主党の現職である牧山弘恵氏が獲得した約46万票とほとんど変わりがない。それはすなわち、いずれもお抱えで戦った連合神奈川の実力がその程度であるという証左である。民主党、そしてその後継政党である民進党は少なからず連合の持っている票に頼って、連合の顔色を伺いながら選挙戦を展開してきた。3年前でこそ辛勝したものの、ついにお抱えで戦っても勝てない組織と化してしまったことは、民進党神奈川県連における連合への不信感に繋がりかねず、それは江田系という連合の票に頼らない「非主流派」の台頭を許すことになるだろう。神奈川民進党「主流派」の一人を落とした連合神奈川の責任は大きく、このことが民進党神奈川県連のパワーバランスにも影響し、県連組織の不安定化を招きかねない状況なのだ。

 

やや話がずれてしまったが、では「3分の2」を阻止するために民進党はどうすれば良かったか。私はそもそも「組織票と浮動票のすみ分け」という戦略が間違っていたのではないかと思う。組織自体を二分して、意外な結果がもたらされた事例はいくつかある。例えば大阪ではおおさか維新の会が組織を二つに分けて浅田均氏と高木佳保里氏の2人を支援する態勢を整えたことで、最初は圧倒的な知名度を誇る維新政調会長の浅田氏が大量得票をしてしまうため票割りは困難と考えられていたところ、実際には浅田氏約73万票、高木氏約67万票という綺麗な票割りができた。愛知では同じ民進党で、現職である斎藤嘉隆氏と新人の伊藤孝恵氏に連合愛知の票を綺麗に二分した結果、現職斎藤氏の大量得票、新人伊藤氏の苦戦という大方の予想を裏切って斎藤氏58万票に対し伊藤氏が52万票を獲得した。組織を二分することで浮動票も同じように二分しなければならなくなる。神奈川民進党も同じような戦略を取れば、結果として真山氏58万票に対して金子氏45万票という歪んだ票割れも生じなかっただろうし、何より浮動票を手放しても組織票で勝てるという緩みが陣営から無くなったに違いない。こうすることで民進党は、中西氏に票を奪われないことで氏の当選ライン到達を阻止し、真山・金子両氏の2人当選を決められたかもしれないし、少なくとも両氏のいずれかと共産党の浅賀氏を通すことはできたはずである。「民進党は最初から候補を絞っておくべきだった」という意見も散見されるが、神奈川に関してはむしろ組織を二分できたか否かで十分結果は変わってきたように思われる。

 

さて、ここまで一人区と複数区、両方について「何が『3分の2』を許したのか」を考察してきた。一人区はほぼ完璧な勝利だった一方、複数区では何としても落とせない神奈川を落としてしまった。ただここまでのifを積み上げても、神奈川の1議席、愛媛を含めても2議席しかひっくり返らない。次回は比例区について考察するが、どうやら「3分の2」の大元凶はここにあるようだ。

 

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【参院選】何が「3分の2」を許したか(その1/一人区)

地理 政治・選挙

参院選が終わった。既に多くの報道で見られる通り、結果は与野党とも釈然としないものとなった。野党4党にとっては自民・公明・維新・こころの「改憲勢力4党」による「3分の2」(162議席)こそギリギリで阻止(161議席)したものの、無所属の自民党会派議員やその他の改憲に前向きな無所属議員を「改憲勢力」に含めれば容易に「3分の2」を許す構図を作ってしまった。一方、与党は勝利を決めたとは言え自民党による単独過半数(改選57議席)には1議席及ばない56議席であったし、東北や北信越の一人区を中心に「競り負け」が目立ち、現職議員が多数落選の憂き目に遭った。唯一《一人勝ち》の様相を見せたのが生活の党で、存亡の危機とも思われた絶望的な情勢報道とは裏腹に岩手・新潟の一人区で生活系無所属2名が当選したほか、比例区でも滑り込みで1議席を獲得したことにより実質の全員当選を果たし、会派レベルでは公示前を1議席上回る結果となった。それはそうと、いずれにせよ、大局的な見地からすれば誰からも喜べない結果となったことは事実である。特に野党4党にとって重要な目標であった「3分の2阻止」が容易に破られる構図となったことは今後の国会運営に多大な影響を及ぼすし、各党執行部にとっては責任問題に繋がりかねない。そこで今回は3回に渡って「何が『3分の2』を許したか」と題し、「3分の2」の分かれ目となった選挙区について、一人区、複数区、比例区の3つの観点から検討していく。

 

初回は一人区についてである。結論から述べれば、一人区については野党4党はほぼ完璧な勝利を演じることができた。32ある一人区で「11勝21敗」という数字は、共同通信が終盤情勢で報じた《野党4党先行の3選挙区と接線の8選挙区》のうち10選挙区を野党4党が制し、さらに与党優位が報じられたうちの1選挙区をも奪還した計算になる(選挙区の詳細はこちら)。そもそも、2013年の参院選と同じ得票数を今回野党4党が獲得していたとしたところで、一人区で取れた議席は9議席ハフポストの試算)に留まったことを考えると、各紙が報じたような「共闘の効果は限定的」という見方は誤っていると断じざるを得ない。だから駒崎の言うような「野党共闘というのが完全なる誤りであった」といった類の言説は、少なくとも一人区を見る限り、現実の票の動きを無視した短絡的な発想であると言わざるを得ない。

 

このような一人区についての総括を踏まえた上で、あえて個別の選挙区にフォーカスを当てるとすればただ一点、愛媛で野党統一候補が勝てなかったことが悔やまれる。愛媛は上述の共同通信が報じた《野党4党先行の3選挙区と接線の8選挙区》で唯一自民党候補の勝利を許した選挙区であり、保守王国・愛媛で勝利すれば大変なファインプレーだという期待も大きかっただけに、取りこぼしには無念さもひとしおといった所である。なぜ野党4党は愛媛で勝てなかったのか、与党優位からの逆転勝利を決めた青森と、僅か1090票差で野党統一候補が切り抜けた大分との比較から考察したい。

 

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上の図は愛媛における双方の候補の勝敗と得票率を自治体別に表したものである。なお青森・大分ともすべて赤系=自民党候補勝利、青系=野党統一候補勝利、で統一している。愛媛で野党統一候補となった無所属の永江孝子氏はもと南海放送のアナウンサーで、全県的な知名度を誇る候補である。政権交代選挙においては自民党の重鎮で現在は厚生労働大臣を務める塩崎恭久松山市のほぼ全域を範囲とする愛媛1区で民主党公認候補として争い、約2800票差まで迫って比例復活を遂げたが、その後2回の総選挙では比例復活もできず落選し、一度は政界引退を表明している。一方、自民党の現職である山本順三氏は県内第二の都市・今治市を地盤とする元県議会議員で、2004年から連続当選を果たしている。このような経緯から山本氏は地元の今治で得票率57%に迫る大勝を決めた一方、永江氏は地盤である松山で50.3%の得票率に留まったため、基本的に郡部で自民党が強いことを鑑みれば、永江氏の落選は自然な流れとも言える。松山でもう少し得票を伸ばしていれば、結果は変わったことだろう。

 

対照的なのが青森である。

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青森では民進党公認の田名部匡代氏が野党統一候補に担がれた。田名部氏は農林水産大臣も務めた田名部匡省氏の次女で、政権交代選挙においては父が地盤としていた八戸市を中心とする青森3区で現在は衆議院議長を務める自民党大島理森と争い、367票差まで迫って比例復活を遂げたが、その後は永江氏と同様に2回の総選挙とも比例復活もできず落選している。一方の自民党現職である山崎力氏は青森市出身で、既に参議院議員を3期務めている。このような経緯から郡部でこそ山崎氏が圧倒的な強さを見せたが、田名部氏は父の時代からの地盤である八戸で6割を超える得票率で勝利したほか、青森・弘前の大票田でも競り勝ったことで結果として8052票差で逆転勝利を決めた。地元・地盤で大勝できるか否かという点は、勝敗の大きなキーポイントとなっているように思われる。

 

さらに大分を見てみよう。

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大分の野党統一候補大分市出身で民進党現職の足立信也氏で、2004年から連続当選を果たしている。一方の自民党候補国東市出身で別府大学で非常勤講師も務める弁護士の古庄玄知(こしょう・はるとも)氏であった。自民党の強い九州にあって大分は特殊な地で、本土で唯一の社民党衆議院議員(吉川元氏)が比例復活ながらも大分3区から選出されているなど社民党が一定の強さを見せるほか、大分市を範囲とする大分1区は民進党現職の吉良州司氏が選出され、大分市長の椅子は昨年までの40年に渡って野党系が占めるなど、伝統的に野党の強さが際立つ県でもある。その証拠に大分では古庄氏の出身である国東半島を除けば古庄氏が郡部で圧倒的といえるほどの強さを見せておらず、足立氏が現職の強みを活かして郡部にも一定の浸透を見せたことが分かる。最終的には人口の4割を占める大分市で前大分市長の釘宮氏の後援会が活発に動き、大分市を51.2%という得票率で制したことが最終的に1090票差という僅差での勝利に繋がった。大敗する地域を最小限に留められるかという点も、勝敗の鍵を握っているものと思われる。

 

ここまで3県の比較からなぜ野党4党は愛媛で勝てなかったのかを考察してきた。愛媛で勝利を決めるためには

  • 地盤である松山市で大勝を決めること
  • 地盤でない地域で大敗を最小限に留めること

のいずれかが必要だったように思われるが、後者は県内第二の都市である今治市が山本氏の地元である以上、大敗は確定的な結果であった。私の試算では、仮に松山市で結果より2ポイント得票を上積みして52.2%の得票率を出せば、その瞬間に永江氏勝利が決まったことになる。過去にifは禁じ手でこそあれ、それだけの接戦だったということだ。

 

いずれにせよ、一人区は野党4党がほぼ完璧な勝利を決めることができたことに変わりはない。言い方を変えれば一人区での1つ2つの取りこぼしは「想定内」であったから、愛媛で勝ったか負けたかは、言葉は悪いが大局的な見地からすれば大した問題ではないのである。それではどこで「3分の2」を許すような差が付いたのか、次回は複数区について考察していく。

 

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【愛知・参院選】まだ迷ってる人、「伊藤たかえ」を知ってください。

政治・選挙

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7月5日に参院選愛知県選挙区より立候補されている「伊藤たかえ」さん陣営と対談してきました。投開票日が明日となりましたが対談の要旨を掲載します。

**********

・文中の呼称について(敬称略)

るた:当ブログ管理人(司会)

姉 :伊藤たかえさんのお姉さん(小林俊恵さん)

事務:伊藤たかえさん後援会援会事務局さん(濱田良子さん)

吉田:吉田つねひこ 民進党愛知県第1区総支部長

秘書:吉田つねひこさん秘書(平野優さん)

国政:国政直記 愛知県議候補予定者

一般:その他一般参加のみなさん

なお、私からの質問はTwitterハッシュタグ #伊藤たかえに質問 でいただいたものを参考にしています。

**********

るた「まず伊藤たかえさんのお人柄について質問したいなと思います。伊藤たかえさんは民進党の公募に応じて候補者となられましたが、民進党にどのような魅力を感じて公募されたのでしょうか」

姉 「本人が子育てや介護、次女の耳の障害に思い悩んでいたことを鑑みると、弱者に寄り添う民進党を選ぶことに迷いは無かったのではないかなと思います」

吉田「弱者を守る社会、弱い者を守るのが政治というのが伊藤たかえさんの考え方。だから人への投資を重視する民進党を選ばれたんだと思います」

 

るた「伊藤たかえさんが市民連合との協定書の締結に至らなかった理由は何でしょうか」

吉田「民進党は愛知県に2人の候補を擁立しているため、関係する団体や応援していただく層のすみ分けを考えた結果、政治的な判断として締結に至らなかったということです。政策が完全に合致しなかったわけではありません」

※市民連合:安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合。一人区の野党共闘などを主導。

 

るた「ずばり、原発政策についてはどうお考えですか」

吉田「民進党は党の綱領として『原発に頼らない社会』を掲げています。個人として進め方や時期に微妙な違いがあるとはいえ、党是として脱原発を進めていくという理念は伊藤たかえさんも共有するところです」

一般「政府が再稼働をしようとしている川内原発についてはどうお考えですか」

吉田「党として再稼働を容認する立場にはありません」

 

るた「伊藤たかえさんの好きな食べものは何ですか」

(初っ端から真面目な質問が続いていたため会場に笑い)

姉 「肉食です!肉か魚かで言えば肉、甘い辛いで言えば、両方」

吉田「肉うどんが好きみたいですよ」

姉 「うちのカレーには肉ではなくシーチキンが入ってて、クリームシチューには鶏肉ではなくちくわが入ってました」

吉田「庶民派~」

姉 「だから肉が好きなんでしょうね」

※ちなみに伊藤たかえさんは身長173cm、これもおふくろの味の効果か

 

るた「伊藤たかえさん自身が子育てや介護で忙しい中、国会へ行っても両立はできるのでしょうか」

姉 「旦那さんが大変協力的な人で、制度の利活用を積極的にやろうとしています。さらに家族だけでなく地域を巻き込んで両立をチャレンジしようとしています。お互いに支えていく社会を本人は目指しているのです」

姉 「旦那さんは育休を1ヶ月取ったんですよ」

一般「すばらしい、取るのに勇気いったでしょうね」

 

るた「伊藤たかえさんが最初の就職先にマスコミを選んだのはなぜでしょうか」

姉 「テレビが大好きだからです、もうテレビっ子で、私たち」

(会場に笑い)

 

るた「伊藤たかえさんのHPに『男性の働き方の多様性を追求します』ということが書いてありますが、具体的にはどのような政策でしょうか」

全員「政策というより、当事者としての悩みを伝える伊藤たかえさんが議員となることに意義があると考えられますね。男性の育休など、既存の制度を積極的に活用するために議員として環境づくりを進めていくのが伊藤たかえさんの役割」

るた「中小企業の育休取得率を上げることは難しそうですが」

全員「企業の生産性を上げて職場にゆとりを持てるような環境づくりに務める『働き方革命』が必要だと考えます。中小企業においては、社会保険料の事業主負担分を一定程度助成することで正規雇用の割合を増やし、育休を取りやすい環境整備を推進していきます」

 

るた「夫婦別姓についてどう思いますか」

秘書「選択的夫婦別姓として、選択肢も作れるように民進党として推進しています」

るた「民進党は多様性を尊重していますからね」

民進党「国民との約束」には「選択すれば夫婦が違う姓を持てるようにします」と明記

 

るた「民進党は返済不要の給付型奨学金の創設を謳っていますが、その財源はどうするのですか」

国政「現政権は消費増税を延期した見返りに社会保障や教育予算の拡充を後回しにしようとしています。民進党はチルドレン・ファーストの精神で、給付型奨学金を創設し、無利子奨学金を拡充するため、教育予算自体の率を上げていくという意味においても、赤字国債を発行してでも財源を確保するつもりです」

るた「将来的には大企業、富裕層にも公正で応分の税負担(金融所得課税の税率を5%引き上げるなど)を求めることで財源は確保する必要がありますね」

 

一般「伊藤たかえさんは奨学金は使いましたか」

姉 「使いませんでした。親の意地でしょうね。奨学金を使うと社会人を負債から始めることになる。夫婦共働きでも奨学金を使わないという意思が両親にはありました」

 

一般「伊藤たかえさんのマスコットになぜウサギ『たーたん』を使ったのですか」

一般「うさぎ年ですからね」

事務「地盤・看板・カバンの無い伊藤たかえさん。次女の耳の障害がきっかけで選挙に出たわけだから、大きい耳というつながりでいろんな立場の人の小さな声も聞きのがなさいという意味で、マスコットにウサギを使いました」

 

るた「伊藤たかえさんのお人柄や民進党の政策がよく分かる対談となりました。本日はありがとうございました」

**********

「庶民感覚を大事にする」なんて言葉はよく聞きますが、ここまで親しみの持って接することのできる候補者というのはなかなかいないと思います。この普通の感覚を国会へ持って行ってもらいたい、僕は切にそう願います。

 

「もっと自由でいいはずだ!」は伊藤たかえさんの掲げるキャッチフレーズですが、その言葉には大変な重みを感じるものです。子育てと介護の両立という厳しい現状、次女の耳の障害。彼女自身と同じようにハンディキャップを抱える人が真に解放される自由な社会は、当事者としての悩みを分かっている伊藤たかえさんを国会へ送り込んで初めて実現できるものです。

 

投開票日は7月10日です。未だに愛知県選挙区は厳しい情勢が報じられています。党派を超えて応援してほしい、迷ったら投票用紙の一枚目は「伊藤たかえ」で、愛知県のみなさんの力で押し上げてください、よろしくお願いします!

 

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どうしても選挙に行きたくないあなたへ、僕からのお願いです。

政治・選挙

しょせん、国政選挙なんてAKB総選挙のような道楽のたぐいと同じようなものです。熱狂するのは一部の人間だけだし、興味もってって言われても興味ないものは仕方がない。僕も興味ないものには徹底して興味ありませんから、その気持ちは分かります。ただ、2つだけ指摘させてください。1つ目に、参院選選挙区の得票数のスケールはAKB総選挙とたいして変わらない。だから「1票投じたところで何も変わらない」は間違ってます

 

たとえば、今年のAKB総選挙で優勝した指原の得票数は243,011票、2位の渡辺麻友は175,613票。これに対して、2013年の参院選岩手県選挙区は当選者の得票数が243,368票、次点が161,499票。

 

AKBオタクは楽です。AKB総選挙はお金さえあればCDを何枚も買うことで自分の推しメンに何票でも投票して神7に押し上げることができます。でも国政選挙はそれをやったら贈賄になります。だから選挙オタクである僕が勝たせたい政治勢力を国会へ押し上げるためには、あなたに投票をお願いするしかないんです。逆に、その1票1票の棄権が積み重なった結果こそ、良くて五割台という投票率であり、いまの政治勢力なのです。1票1票を行使してくれるよう「ヒトの力」にモノを言わせることで、「カネの力」にモノ言わせるAKB総選挙と同様に、実際の結果は変わるのです

 

正直、ニッポンの未来を考えて投票しようだなんだって綺麗事並べるのは簡単です。でもそんな頼み方は他人行儀できったねえなと思います。選挙オタクにとって、国を挙げての大型選挙は数年に一回の道楽です。独りよがりかもしれませんが、ちょっとぐらい、人の道楽に加担してくれたら、良いことしたなって気分になれませんか・・・?

 

もう1つ。AKB総選挙とは違って、国政選挙はあなたの暮らしを少しだけ良くするかもしれません。保育園に落ちて日本は死にましたが、保育士の給料を月5万ベースアップすれば日本は生き返るかもしれません。希求的速やかに給付型奨学金を導入すれば、いまや低所得でなくとも貧困にあえぐ学生たちが少しだけ希望を持てるかもしれない。

 

利権と業界団体に支えられている現政権には成せぬ業です。

 

そら、分かりません。政策に大いなる期待を寄せるのは間違いだってことぐらい、私たちは知っています。でも、政治には新陳代謝が不可欠です。3年半も結果の出ない経済政策なんかいつまで経ったって結果は出ないのです。そろそろ「変える」ことも視野に入れなければならない。だから僕は「変える」ために勝たせたい政治勢力があります。あなたもその呼びかけに呼応してくれると、僕は嬉しいです。

 

投票行ってくださいじゃないです。1票1票の積み重ねが政治勢力を「変える」ことを知ってほしいから、具体的なお願いをするのです。

 

以下、推薦候補です。応援してください。

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あの、あのあの、もしよければ、参院選に愛知県選挙区から立候補している伊藤たかえさんを応援する若者・学生の会を企画したので、愛知の若者・学生の皆さん、お金は取りません。予約不要です。7月5日の夜、大曽根です。よかったら参加してくれませんか・・・?

▷▷▷気になったらクリック!◁◁◁

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現状分析じゃ予想は当たらんよ~はる氏の選挙予想を批判する

政治・選挙

この記事は予想屋のよもやま話であり、素人各位においては深く突っ込んでも何の生産性も無いことを先にお断りしておきたい。

 

はる氏が純粋に凄いと思うのは、ただの選挙分析だけ(まあほかもあるだろが、実質的にそれに特化したアカウントとして)で10万近いフォロワーを擁している点である(ちなみに私はさっきのさっきまでフォローしていなかった。お許しの証にフォロバいただきたい)。分析的な選挙予想の手法を世間に知らしめて「不正選挙!」といった類のアホな方便を糾弾したという点は、この業界の大変な功績である。

 

その鋭い分析ゆえに、新田哲史みたいなイタいだけなのにクッサイ評論家気取ってるキモくないお兄さん(訂正済)には「選挙に精通したオッさんやオバさん」であるように思われているみたいだが、実際のところ、あまりに無機質で現状分析的な予想を見る限り、私には日東駒専かどこかの大学院でクソ真面目に勉強しているヤワな大学院生かなんかにしか見えないのだが、ちがうだろうか。

 

まあそれはそうとして、文系脳の私からすれば、はる氏の分析的な選挙予想の手法には、いくつかの問題があるように思われる。「純粋にそのとき最も妥当だと思われる推測を出」すと言葉の上では彼(彼女ではない!)は雄弁するが、「妥当な推測」イコール当たる選挙予想とは限らないのである。この点を少し掘り下げたい。

 

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図1:高3当時の私が第47回衆院選公示日に出した民主党獲得議席予想。多少は過去の選挙の数字も読むが、予想材料として重視したのは「雰囲気」である。マスコミが「民主党90議席!」など喧伝する中、私はこの「雰囲気」による予想でほぼ議席を的中させた(予想71→結果73)。学校の黒板を使って予想してる所に文句は受け付けない。

 

 ・無党派層は野党支持に流れる

はる氏がどのような意図でここまで与党優位の予想を掲載しているのか、本意はよく分からないのだが、実際のところ、たんに数字を見て、それをもとにいくつかのファクターを弄くりまわして出すような予想では、投開票日までの無党派層のマインドの変化を掴むことはできないので、結局は「現状分析」的な予想に甘んじざるを得ない。すなわち、現状、ほとんどの無党派層というのは《だらしない》野党に辟易して特定の支持政党を失っているリベラルな勢力が大半なのであって、そもそも保守的な無党派層というのは既に多くが自民支持を公言しているような層である。だから無党派層は相対的に多くが野党側に流れる状況が生み出されている(北海道5区補選が典型。7割の無党派層が野党候補に流れた)のであって、その点を加味して「投開票日を見越して分析」するならば、「与党と閣外改憲勢力で3分の2」という予想はやややり過ぎの感が否めない。これが「相対的支持率」みたいなアホな数字をもとに算出している選挙ドットコムみたいな例とは違うわけだから、より厳しく指摘しておく必要があるように思われる。

 

・アンダードック効果は期待できない

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図2:NHK世論調査による参院選与野党議席に関する意識。「野党が増えたほうがよい28%」よりも「どちらともいえず42%」が目立つ。無党派層に特定の政治勢力を「勝たせたい」「負けさせたい」という意識は無い。http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/246919.htmlも参照のこと。

はる氏が本当に「純粋にそのとき最も妥当だと思われる推測を出」しているならば、この批判は野暮になるだろうが、少なくともはる氏の分析を当てにしている界隈にはそれを運動論的に応用しようとする層が一定数いると思われるので、あえて次のことを指摘しておきたい。すなわち、与党優位の選挙予想に基づいて「このままでは与党を勝たせすぎてしまう!野党に投票を!」と呼びかけるようなことによるアンダードック効果は、現状においてほとんど期待できないという点である。結局のところ、野党議席の鍵を握るのは無党派層である。しかしながら、無党派層は特定の政治勢力を積極的に支持しないから無党派層なのであって、「勝たせたい」「負けさせたい」という意識があるわけではない(図2)。したがって、運動論的にいえば、与党優位の選挙予想に基づいてアンダードック効果を狙うより、野党がやや優位に立っているように見える(やや、である。日刊ゲンダイみたいなクソ予想は論外)選挙予想を上手く使って「まあ野党に入れても勝てるな」と消極的なバンドワゴン効果の意識を無党派層に抱かせる方が、よっぽど生産的である。この点は座間宮ガレイ氏のような運動にコミットする自称リアリスト選挙ゴロにも指摘しておきたいことなのだが、まあ、そういうことである。

 

そうは言っても、しょせんこんな膨大な時間と労力をかけて選挙予想をしている連中は私も含めて大概がそれを趣味とする歪んだ選挙マニア共なのであって、はる氏のように一種の使命感に刈られて客観的な分析を行うひとというのは尊いものである。はる氏の分析や選挙予想は好きになれないが、それでも私は斜に構えつつこっそりはる氏を応援している(良い話に落ち着かせないとはる氏は激昂したときにこわい)。

 

※「逃げるな」と言われたら元も子もないので、私の予想も一応↓

 

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